マルチウィングがもたらす利点とは?
マルチウィングインペラはココが違う!
通常の軸流ファン用のインペラは樹脂の一体成型品もしくは、有圧扇に代表される鋼板製のインペラです。これがファンユニットの一部として、またはエンジンの冷却用ファンの一部として付帯しています。よってこれらの機械を据え付けるプロダクトに対しては、そのインペラ自体の性能が最適化されていない可能性があります。環境負荷を考慮したモノづくりをする上で、送風性能の最適化は避けて通れません。
そんな時に役立つ最適化が可能な軸流ファンインペラ、それがマルチウィングなのです。(写真はマルチウィングの一体成形インペラ)
最適化を可能にする画期的な
マルチウィング・システム
マルチウィングは風を起こすブレード、ブレードを挟むハブ、シャフトとの接続のためのボスという3つのパーツ構成で製作されています。それぞれが互換性のあるパーツとなっていることで、その組み合わせで様々なインペラを生産できるのです。更にインペラの性能を左右する、ブレード形状、ブレード材質、ブレードのピッチ角度、ブレード枚数などを自由に設定でき、かつインペラ直径を1mm単位で調整できることで、送風性能の最適化が可能となっているのです。
熟練のアプリケーションエンジニアによる
迅速かつ的確な型式選定
無数に存在しそうなマルチウィングパーツの組み合わせですが、貴社の要求する仕様のインペラは簡単に見つかります。予め要求される仕様を練って頂いた後で、当社に型式選定依頼をするだけでOKです。迅速に貴社仕様に適したインペラ形式を選定し、お見積書を提出します。
迅速で的確な型式選定の裏に
マルチウィング・オプティマイザー
この迅速な選定の裏には、マルチウィングが独自に開発した選定プログラムであるマルチウィング・オプティマイザーがあります。このソフトウェアは必要なパラメータを入力するだけで、仕様を満足するインペラ形式を選定してくれるデータベースソフトウェアであり、スグレ物です。送風性能を表すPS線図や騒音値など重要なデータを見ることが出来ます。
開発にかかる
時間とコストの圧縮ができます。
マルチウィングオプティマイザーの導入により、迅速に仕様を満足し得るインペラを選定できます。これによりわざわざインペラの開発に取り組む必要がなくなることや、イチから射出成型用の鋳型を製作する手間と時間を省略できます。また製造開始後に仕様変更を行っても、再度オプティマイザーにて仕様を満足するインペラを選定すれば良く、業務効率の向上にも繋がります。