性能テスト装置 ウィンドトンネル
ウィンドトンネル概要
ウィンドトンネル内の残響室
上図がマルチウィング・インターナショナル社の地下にある性能試験装置のイラストです。Aが測定室で各種測定器のoutputがこの部屋に集められており、すべてのデータはコンピュータに自動的に取り込まれます。B室壁面に設置したテストインペラUにより加圧された圧力はこのチャンバー室Bで静圧として測定されます。この部屋の下流部分にある金網Vにより整流された気流は次にオリフィスWを通過し、ここで動圧が測定されます。次に風量制御のダンパーXを経た後、当装置全体の抵抗を補償するためのブースターファンYを通りダクトDを経てテストファンの設置されている前面の部屋Eに入ります。この部屋は世界的な騒音計メーカー、ブリュウエル社によって設計された残響室となっており、ここで騒音が測定されます。その他、F室には高温並びに低温の装置が設置されており、年間を通じて色々な温度でのon-off回転試験が行われています。G室は破壊回転数の測定室で、新機種が開発されると破壊回転数が何回も測定され、メーカー保証の最高回転数が決定されます。H室では加震器による共振周波数の測定や衝撃強度の測定など、品質に関する各種データが測定されています。
テストインペラの設置状態
マルチウィングより提供する性能データは、マルチウィング・インターナショナル社のAMCA 210 figure 12 / ISO 5801 figure 71b に準拠した試験装置で測定されたデータを基に、ファンの法則に従い、最少、最大のインペラ径、モーター直結の回転数から換算データとなります。
計測条件として
- チップクリアランス(先端隙間)はインペラ径の0.5%であること
- ブレード先端は完全にケーシングの平行部に収まっていること
- 吸込側にはインペラ径の12%の半径の曲率を持ったベルマウスがあること。
- 吸込・吐出側の両側ともに自由空間が確保されていること。
上記条件を満たしていない場合、当社提出の性能線図通りの性能が得られないことがあります。